ある日、合わせ鏡で自分の後頭部を見た時、あるいは家族や友人から不意に指摘された時。頭のてっぺん、つまり「つむじ」周りの地肌が以前よりも目立つようになっていると感じたら、それは「つむじはげ」の始まりかもしれません。薄毛の悩みの中でも特に多いこの症状は、男性型脱毛症(AGA)の典型的なパターンの一つであり、放置すれば進行していく可能性があります。つむじはもともと髪の毛が渦を巻いており、構造的に地肌が見えやすい部分です。そのため、どこからが「はげ」でどこまでが正常なのか、その見分け方が非常に難しいのが特徴です。つむじはげをセルフチェックするためのポイントは主に三つあります。一つ目は「地肌の見える範囲」です。つむじの渦の中心から地肌が透けて見える範囲が、以前よりも明らかに広がっていないかを確認します。直径が2センチメートルを超えるようであれば注意が必要です。二つ目は「髪の毛の質」です。つむじ周りの髪の毛を指でつまんでみてください。もし、後頭部や側頭部の髪に比べて、明らかに細く、短く、そして弱々しくなっているのであれば、それはAGAのサインである「軟毛化」が進行している証拠です。三つ目は「頭皮の色」です。健康な頭皮は青白い色をしていますが、血行が悪かったり炎症を起こしたりしていると、赤っぽく、あるいは茶色っぽく見えることがあります。頭皮環境の悪化も、つむじはげを進行させる大きな要因です。これらのチェックポイントを、スマートフォンのカメラで定期的に撮影し、過去の写真と比較することで、客観的に進行度を把握することができます。自分では見えにくい場所だからこそ、早期発見と客観的な観察が、対策の第一歩となるのです。