僕がセンター分けというスタイルに憧れを抱き始めたのは大学生の頃で、清潔感があって大人っぽいその髪型は当時の僕にとって自分を一番良く見せてくれる最高の武器でしたが、それから数年間にわたり毎日欠かさず同じ場所で髪を分け続けていたことが、後に自分の頭皮にどのような影響を与えるかなど微塵も考えていませんでした。異変に気づいたのは社会人になって数年が経った頃で、ふと洗面所の鏡で自分の顔を正面から見た時に、以前よりも分け目の地肌が白く目立つようになり、一本一本の髪に元気がなくなっているような違和感を覚えたのが始まりでした。最初は気のせいだと思い込もうとしましたが、友人に撮られた写真の後頭部やつむじから続く一直線の分け目が、まるで砂漠の中の道のようにくっきりと浮き出ているのを見て、ようやくセンター分けではげるという言葉の本当の意味を理解し、言いようのない恐怖に襲われたのです。慌ててインターネットで情報を集めると、同じ場所で分け続けることによる牽引性脱毛症や紫外線の影響が自分の症状と驚くほど一致しており、僕は自分の無知と慢心を激しく後悔しましたが、そこから僕の髪を守るための孤独な戦いが始まりました。まず最初に取り組んだのは、数年間一度も変えたことがなかった分け目を大胆にずらすことで、最初は髪に強い生え癖がついていたため思うようにセットできず挫折しそうになりましたが、お風呂上がりの濡れた状態で反対側からドライヤーを当てる習慣を繰り返すうちに、少しずつ新しい分け目が定着し、頭皮への負担が分散されるのを実感しました。同時に、それまで無頓着だった頭皮の保湿やマッサージを徹底し、外出時には必ず帽子を被るか頭皮用のUVカット剤を使用するようにしたところ、半年が過ぎる頃には分け目のヒリつきがなくなり、髪の根元が再び力強く立ち上がるようになってきたのです。僕の経験から言えるのは、どんなにお気に入りの髪型であっても、体に無理をさせてはいけないということであり、センター分けそのものが悪いのではなく、それに固執して変化を拒んだ自分の姿勢が最大の問題だったということです。今でも僕はセンター分けを楽しむことがありますが、昔のように一直線に分けるのではなく、指でジグザグに分け目を作って地肌の露出を抑えたり、定期的に分け目の位置を変えたりとお洒落とケアのバランスを保つようにしており、そのおかげで今は髪の不安から解放され、心から今の自分を楽しむことができています。
センター分けを続けた僕の後悔と克服