私は十代の頃から自分のおでこが他人よりも広いことに深い劣等感を抱き続けており、将来は絶対にはげるのだという強迫観念に近い不安と共に二十代を過ごしてきましたが、今となってはそれがいかに無駄な時間であったかを痛感しています。学生時代は風が吹くたびにおでこが露出することを極端に恐れ、前髪を重くして隠すことばかりを考えていましたが、その不自然な髪型がかえって周囲の視線を集めているのではないかと疑心暗鬼になり、自分の外見に対する自信は底をついていました。父親も祖父もおでこが広く薄毛であったため、自分も同じ運命を辿ることは避けられないのだと諦めていた時期もありましたが、ある日を境に「隠す」のではなく「向き合う」ことに決めたのです。まずは自分の生え際をスマートフォンのカメラで定期的に撮影し、数値的な変化があるのかを客観的に記録することから始めましたが、一年が経過しても二年が経過しても、意外なことにおでこの面積に大きな変化は現れませんでした。つまり私ははげているのではなく、単に生まれつきおでこが広いだけのタイプだったのです。この事実を認識したことで私の心は劇的に軽くなり、それまで隠すことに全力を注いでいたエネルギーを自分に似合う髪型を探すことに向けるようになりました。美容師さんに相談し、あえておでこを出すようなアップバングのスタイルに挑戦したところ、周囲からは「清潔感がある」「以前より明るくなった」と驚くほどポジティブな反応をいただくことができました。おでこが広いことは、決して欠点ではなく、むしろ顔立ちをはっきりと見せ、知的で誠実な印象を与えるための武器になり得るのだと気づかされたのです。もちろん将来的なリスクに備えて頭皮の洗浄やマッサージといった基本的なケアは続けていますが、それは恐怖からくるものではなく、自分自身を大切にするための習慣へと変わりました。もし今、鏡の前でおでこの広さに絶望している男性がいるなら、まずは古い写真と現在の自分を並べて冷静に比較してみてください。はげることを恐れて縮こまって生きるよりも、今ある自分自身の形を活かしてお洒落を楽しむ方が、人生はずっと豊かになります。おでこの広さを自分の個性として誇れるようになった時、あなたの表情からは薄毛への不安が消え、本当の意味での自信が戻ってくるはずです。
おでこが広いコンプレックスを乗り越えた私の記録